ヘミングウェイの『日はまた昇る』が、けっこう好きです。1920年代のパリをアメリカ人の視点から描いているところが、なかなか面白いところです。
このあいだ、久々にこの本を開いて眺めていたのですが、「フィーヌ」という飲み物が出てきました。食後に飲んでいる文脈だったので、恐らくブランデー類だろうと察しがつきました。
何となくわかったとはいえ、商売が商売なので、こういうことはちゃんと知っておいた方が良いかも…と、ちょっと調べてみました。
まずは、『リーダーズ英和辞典』。
◇fine / n. 並みの品質の(フランス産の)ブランデー
おや?“並みの品質”って。違和感が…
コニャックの中には、わざわざ「フィーヌ・シャンパーニュ(※)」なんてラベル表記をしている物もありますし。
疑問に思いつつ、次は『ロワイヤル仏和中辞典』。
◇fine / n.f. 高級ブランデー
なるほど。これじゃないですかね。
ダメ押しで、『ル・ロベール・メトディック』。
◇fine / n.f. 風味付けされていない高品質な蒸留酒
ふむふむ。やはりブランデーのようですね。
webを使って追加で調べてみたのですが、カルバドスなどにもフィーヌという名称が付されていることもありますし、これぞ「フィーヌ」という品の特定は難しいかもしれませんねぇ。
(※)
私は「フィーヌ・シャンパーニュ」という表記を見て、シャンパンが作られるシャンパーニュでコニャックも作られる、と勝手に思っていました。コニャックとシャンパーニュでは、全然場所が違います。恥ずかしい…