
昨日の19:00頃だったでしょうか。フードの下ごしらえをしていると、背広姿の男性が入ってきました。
「新商品“
ばくだん”のキャンペーンをしています。試飲はいかがでしょうか?」
お酒でした。弊店はバーですから、気にならないわけはありません。
飛び込み営業マンは、こんな地下の小さな店にも入ってきます。お菓子や果物、なぜか化粧品もありました。
私自身営業職が長かったので、こんなところまで良く頑張っているなぁ…と気持ち的には応援したくなるのですが、興味がない物には目が向かないのです。
それはともかくとして、この“ばくだん”。
「京都発のリキュールです。そのままでもソーダ割りでも良いですよ。」
「あぁ、思ったより甘いですね。」
「サザン・カンフォートに近い感じです。」
「確かに。でも、香りはこちらの方が私は好きですね。」
“ばくだん”営業マン、なかなかしっかり商品説明をしてきます。味も悪くないし、買っちゃおうかな?と考えていると…
「中上健次の本が置いてありますよ。」
「え?」
「澁澤龍彦もありますよ。」
「そんなたいした物はありませんけど。少しだけしかないですし。」
「私、福田和也さんとか好きなんですよ。」
「あぁ、あの人と坪内祐三の対談とか面白いですねぇ。」
ここから先、“ばくだん”営業マンの文芸話が続きました。実に内容が濃く、結局私は次の決断に至りました。
「それじゃあ、1本買いますよ。」
昔々営業職に初めて就いた頃に、先輩からこんなことを言われたことがありました。
「何だかわからないうちに買わせてしまうのが、優秀な営業マンだ。」
“ばくだん”営業マン、優秀です。
この優秀な営業マン、日々「
京都赤酒ばくだんのブログ」に記事をUPしています。読んでみると、結構楽しいんですよ…これがまた。