こんばんは。
しばらく時間が経過してしまいましたが、前回の
その6・グレンフィディック12年+1はいかがでしたか?ご参考になれば幸いです。
その7です。スコットランドのシングルモルトウィスキー「ボウモア12年」。
このシリーズでは、どちらかと言えば個性があまり突出していないタイプのウィスキーを取り上げてきました。
今回は、今までと大きく違います。独特のスモーキーさがあります。
前回までと同様、次の書籍を参考にしながら味見をしました。
「ワイナート」編集部・編/土屋守・監修『
ウイスキー基本ブック』美術出版社 2012年
◎その7・「ボウモア12年」
<色>
・やや濃いめの琥珀色。うっすらと赤みがある。
<香り>
・『ウイスキー基本ブック』;「個性的にじわっと広がる印象」「ピート、モルト、アスファルト、オレンジ、アンズ、桃、マンゴー、ミント、奥からかすかにトロピカルフルーツ」
・実際に感じられる香り;薬品香(=ピート香:正露丸に近い)と甘い香りとが渾然一体となっている。強くはないが独特の香り。モルトの香りは感じられる。アスファルトかどうかはわからないが石油に近い香りはある。オレンジ、アンズ、桃、マンゴー、トロピカルフルーツの各種について特定できるのか疑問。ただし熟すにつれて黄色~赤が強くなる果物のイメージは確かにある。
<味>
・『ウイスキー基本ブック』;「ピート由来のスモーキーさを感じ、その後熟した果実様の甘みがしっかりと広がる」「酸味とのバランスもよく心地よい」「余韻は中程度、ピートと果実の甘みが残る」
・実際に感じられる味;まず口の中では甘みが感じられる。香りが鼻へ抜けて行く時点でスモーキーさが現れる。酸味についてはあまり感じられない。“鰹節に似た感じ”とあるお客様が評していたが的確かと思う。バニラに近い芳香が残る。
<所感メモ>
・『ウイスキー基本ブック』に「ピートと果実の融合」と書かれている。その通りである。
・カカオ分が多いチョコレートを合わせると大変良いと思っている。ボウモア12年の香りと味が引き立つ。もちろんチョコレートも引き立つ。