こんばんは。
このところ少し余裕があるので、ピッチを上げてみます。
前回の
その8・ジャックダニエルはいかがでしたか?ご参考になれば幸いです。

その9です。スコットランドのシングルモルトウィスキー「スプリングバンク10年」。
シングルモルトウィスキー。このシリーズでは4回目となります。
厚さと重み。シングルモルトウィスキーの魅力は、この2点にあるのかな、と個人的に思っています。ふくよかさ、とも言えるでしょうか。
もちろん、この「スプリングバンク10年」でも、それを楽しむことができます。
前回までと同様、次の書籍を参考にしながら味見をしました。
「ワイナート」編集部・編/土屋守・監修『
ウイスキー基本ブック』美術出版社 2012年
◎その9・スプリングバンク10年
<色>
・明るい琥珀色。黄金色とも言えそう。ピルスナー・タイプのビールより若干濃い。
<香り>
・『ウイスキー基本ブック』;「穏やかだが力強さを感じさせる印象。」「オレンジ、シェリー樽、ワックス、モルト、クリーム、硫黄、硝煙、ピート。」
・実際に感じられる香り;グラスに注ぐと良い香りが漂ってくる。力強さと言うより華やかさと言うべきか。オレンジの香りはある。しかし良く熟したリンゴの香りが強いのでは。シェリー樽かどうかわからないが、渋みのある香りはそれか。モルト香は微か。クリーム、硫黄、硝煙についてはわからない。ピート香は少しある。チーズやヨーグルトのような発酵乳製品を思わせる香りもある。
<味>
・『ウイスキー基本ブック』;「ほんのり果実様の甘みを感じ、その後しっかりとした酸味が広がる。」「余韻は中程度、グレープフルーツピール様の苦みとかすかにピートが残る。」
・実際に感じられる味;最初のインパクトはかなり甘い感じがある。その甘みが果実風味に変わっていくので、酸味があるということか。確かに苦みがある。ただし渋みもあるので、グレープフルーツピールよりもコーヒーに喩えたい。ピートは香りと同様にうっすら。余韻の最後にシェリー樽らしい甘いゴムのような風味が残る。香りと味のギャップはほぼなし。
<所感メモ>
・『ウイスキー基本ブック』に「全体に重厚でやぼったいが、キャンベルタウンらしさを感じられる」と書かれている。理解しづらい表現かと思うが、「スプリングバンク10年」が重厚なのは確かだ。