
こんにちは。
新入荷のウイスキーを紹介させてください。
「アムルット・フュージョン」。インド産のシングルモルトウイスキーです。
弊店のお客様には、インドの音楽や映画をお好きな方もいらっしゃいます。よし。これなら絶対話題になるだろう…と確信して仕入れました。
「アムルット」について、ちょっと調べてみました。ウイスキー・マガジンの『
世界が認めたインド産ウイスキー』が大変参考になります。シングルモルトウイスキーは2004年に初リリースとのことですが、1970年代には地場のブドウを使用したブランデーづくりを行っていた経緯もあるそうです。
インドというと、酒類の生産地というイメージではありません。最近では、インド産のビールを見かける機会が増えましたが、それでもまだまだ少数派でしょう。ウイスキーともなれば、なおさらです。この「アムルット」を最初に見かけたのは、ブログか何かの記事だったかと思いますが、“インドでもウイスキーか?”と近年のウイスキー市場の過熱を示唆しているような、ややネガティブな印象が先走ってしまったのは否めません。
しかしながら、いくつかの情報を見ているうちに、「アムルット」特にこの「アムルット・フュージョン」がとても高い評価を得ていることを知りました。
弊店に入荷した「アムルット・フュージョン」。既に開封し、ご注文も頂戴しており、画像をご覧の通り減りつつあります。
自分自身でも、少々味見をしてみました。感じられたいくつかの特徴を書き出しておきます。ご参考になれば、幸いです。
<色>
濃いめの褐色。赤みはそれほど強くないか。
<香り>
熟成の進んだウイスキーらしい木材の香りが強い。ピート香もある。フルーティな香りではない。重厚さが感じられる。
アルコール度数は50°。もっと強烈な刺激があるのかと想像していたが、その重厚さのために刺激が覆われているのかもしれない。
<味>
口当たりがかなりスムーズ。度数の高さは、全く感じられない。強い個性を期待していると、整った味が意外に感じられるかもしれない。
カラメル風の苦味と甘味がある。ピートの香りが口の中に広がる。
個人的には、ニッカの「余市12年」に近いものがあると思う。
最後になりますが、商品名にある「フュージョン」。インド産のモルトとスコットランド産のモルト、両方を使用して原酒を作っている、という意味のようです。このあたりも、ウイスキー好きの興味をそそりますね。