こんにちは。
前回の「
その13・グレンスコシア12年」はいかがでしたか?参考になれば、幸いです。
この“お酒の香りと味”シリーズ、ウイスキーの記事が多くなっていますが、今回は全く違う物にしてみます。
ラムを2種類用意しました。どちらの銘柄も、モヒートやダイキリといった、良く知られているラムベースカクテルの材料に使われています。
◎その14・バカルディスペリオールとハバナクラブ3年
<色>
《バカルディスペリオール》
・全くの無色透明。
《ハバナクラブ3年》
・非常に薄い黄色。暗めの照明では判別できないくらいに薄い。
<香り>
《バカルディスペリオール》
・香りというものが、多分ないのでは?とさえ思う。強いて言えば、エチルアルコールの“におい”。“匂い”でもなく、もちろん“臭い”でもない。ニュートラルな“におい”。
《ハバナクラブ3年》
・きび砂糖の袋を開けた時の香りが、うっすらとしてくる。
・新しい木製の家具に時々あるような、何となく防虫剤を思わせるような香りも少しする。
<味>
《バカルディスペリオール》
・ごく淡麗な印象。
・アルコール感はもちろんある。全く風味がないわけではないが、甘い芳香があるような、ないような…余韻もほとんどない。
・常温(20℃前後と思われる)で口に入れたが、もっと温度が低ければウオッカと区別できないかもしれない。
《ハバナクラブ3年》
・アルコール感の中に風味がある。みつ豆にかける黒蜜に近い。
・薄いものの、バニラを思わせる余韻が残る。
<所感メモ>
・両者の違いはかなり大きい。カクテルを作っても、大きな差が出ると思われる。
・ラムらしさがあるのは、断然ハバナクラブ3年だろう(個人的に黒蜜の風味が結構好きなのでだいぶ贔屓め)。
・ライムやレモンのように酸味の強い果実と合わせるには、それに負けないラムらしさのあるハバナクラブ3年を採用したい。
・だからと言って、バカルディスペリオールが劣っているわけでは、もちろんない。オレンジやグレープフルーツのような甘めの果汁と合わせるなら、淡麗な方が適していると思う。