こんばんは。
前回の「
その4・ドライジンとパイナップルのカクテル」はいかがでしたか?参考になれば、幸いです。
過日、当ブログの別シリーズ「お酒の香りと味」で、ラムの
バカルディスペリオールを取り上げました。ニュートラル、淡麗。そんな言葉が出てくるスピリッツです。ラムと言うより、ウオッカに近いかな?と思わせるものがありました。
そこで、ふと想起したのが標題のカクテルです。そろそろ、フロリダ産の良い味のグレープフルーツが出回ってきます(03~05月が旬と言われています)。では、ソルティ・ドッグのベースをウオッカからバカルディスペリオールに替えてみたら?それだけでは面白みがないので、モスコー・ミュールも意識してしょうがの風味も加えてみようか?
…ということで、実験的要素も盛り込んだカクテルです。
◎その5・ラムとグレープフルーツのしょうが風味カクテル

<材料と分量>
①ラム(バカルディスペリオール) 30ml
②しょうがシロップ 30ml(※)
③グレープフルーツ 1/2個程度
④氷 適量
(※)しょうがシロップについて;作り方
◇材料と分量
・しょうが 100g前後
・グラニュー糖 80g前後(しょうがの80%の重量)
・水 100ml前後(しょうがと同じ重量)
・シナモンスティック 3cm程度
・クローブ 3個
・レモン果汁 大さじ1
◇手順
・しょうがはおろし金ですりおろす。
・シナモンスティックは指で砕く。
・鍋にレモン果汁以外の材料を全部入れ弱火にかける。10分加熱する。
・レモン果汁を加えて一煮立ちさせる。火を止めたら鍋に蓋をして冷ます。
・冷めたら茶漉しを通し、ガラス瓶に移す。冷蔵庫で冷やす。2週間程度は保存できる。
<手順>
1.グレープフルーツを半分に切る。仕上げの飾り用として一部分を櫛形に切って残しておく。果汁を搾る。
2.氷を8分目程度まで入れた10オンス(=約300ml)タンブラーに、ラム、しょうがシロップを注ぐ。
3.グレープフルーツの果汁でグラスを満たし、全体が良く混ざるよう撹拌する。
4.仕上げの飾り用として残しておいたグレープフルーツをグラスの縁に置く。

【香りと味】
・鼻を近付けるとしょうがの香りがしてくる。
・口に含むと、甘みが強い印象。しょうがシロップがやや多めだったか。
・しょうがの辛さが徐々に出てくる。唇周辺がじんわりと熱くなる。辛いとも言える。
・グレープフルーツ果汁の苦さや酸っぱさは、おだやかである。
・ラムらしい風味=黒蜜のような風味、が最後にほんのりと現れる。
・アルコール度数は、10°前後と思わる。
【所感メモ】
・甘みが強く、しょうがの刺激もそれなりにある。氷が少しずつ融けてくると、バランスが良くなる感じ。
・しょうがシロップの量を抑えて、20mlにしても良かっただろうか。
・最後にほんのりと現れるラムらしい風味が特徴だろう。ウオッカとの違いがここに出てくると思う。