前回の「
その18・ザ・グレンロセス ヴィンテージ1998」はいかがでしたか?
今回もスコットランド産のシングルモルトウイスキーです。「オールドプルトニー12年」です。

先月、当ブログに
「ピトロクリ(ピトロッホリー)」という記事を作成しました。スコットランドのほぼ真ん中にある町と、そこで生産されているウイスキー2銘柄について書きました。
この「
オールドプルトニー」の蒸溜所は、同じスコットランドでもかなり北にあるようです。
ウィックという、小さな港町なんですね。いわゆる“盲腸線”の終着駅もあって、実に興味をそそられます。
えーと…今回は「お酒の香りと味」のシリーズなので、そろそろ本題に移りましょうか。
<色>
明るい褐色。もしくは、赤みと黒みがやや強いオレンジ色、と言えば良いか。
<香り>
アルコール感は強くない。枯葉、土、海藻を想像させる、やや重い印象。リンゴの皮やレーズンなど、落ち着きのあるフルーツ系の香りも。
<味>
口に含むと、ロースト感のある甘さ。すんなりと口内に広がり、アーモンド入りのキャラメルを思わせる。アルコール40%ということもあり、重々しさはない。甘さは早めに消えて渋さへと変わっていく。
<余韻>
短めかと思う。紅茶に近い渋味が残る。
<所感>
ピリリとした刺激がなく、すんなりと広がるのは、アルコール40%だからだろうか。
一方で、香りの要素は豊かだ。飲み終えた後のグラスを嗅ぐと、感動的ですらある。バニラのような、スパイスを思わせる芳香がしっかりと貼り付いている。