前回の「
その19・オールドプルトニー12年」はいかがでしたか?
今回もスコットランド産のシングルモルトウイスキーです。「ジ・アードモア・レガシー」です。

このところ、ウイスキーの蒸溜所をGoogleマップで探すのが好きです。今回も調べてみました。“ardmore”で検索してみると…おー!バルブレアやグレンモーレンジの蒸溜所も近辺に出てきました。やはりウイスキーの本場、スコットランドですねぇ。んんん?でも、肝心の
アードモア蒸溜所が見当たりません。おかしい。オフィシャルHPを再度良く見てみると、「ケネスモント Kennethmont」という地名が出てきます。そこで改めて“Kennethmont”で検索してみました。はい、しっかり見付かりました。かなり大きな敷地の工場ですね。
それにしても、このウイスキーがなぜ「ジ・アードモア」なのか?わかりません。もう少し調べてみて、かろうじてわかったことは、“
ardmore”という地名がスコットランドだけでなく英語圏の国々に散在している、ということです。
えーと…今回も「お酒の香りと味」のシリーズなので、そろそろ本題に移りましょうか。
<色>
明るいオレンジ色。黄色が強い。
<香り>
ラベルに「軽いピート lightly peated」との表記あり。そのためスモーキーな香りを想定するが、実際には鼻を近付けてもあまり感じられない。もちろん、正露丸のような強烈な香りもない。むしろ、フレッシュな植物を思わせる。オレンジ。ミントの葉。
<味>
口に含むと、意外にスモーキーな芳香が広がる。アルコールのアタックは小さめ。ピートの効いたウイスキーらしく、やや苦味がある。オリーブオイルに似ているような気がする。強くはないが、甘みもある。黒砂糖を想像させる、濃色の甘さ。
全般的に軽めな味わいで、サラリと飲める。
<余韻>
口に残る味は少ない。しかしながら、ピート香はしばらく口腔の奥に残っている。
<所感>
アルコール40%で、ライト。濃厚でリッチな味わいではない。それゆえ、ピートの香りや味になかなか親しめない人でも、接しやすいだろう。
スコッチウイスキーにおけるピートとは、東南アジア料理におけるパクチーに近いのでは?と思うことがある。独特な香りを嫌う人が多い反面、それに魅了された人には至福…