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お酒の香りと味/その21・ジ・アラン・モルト・カスクストレングス12年

 前回の「その20・ジ・アードモア・レガシー」はいかがでしたか?
 今回もスコットランド産のシングルモルトウイスキーです。「ジ・アラン・モルト・カスクストレングス12年」です。
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 例によって、蒸溜所をGoogleマップで探してみました。スコットランドの南西部、クライド湾にアラン島があります。面積は約427k㎡。種子島が約444k㎡らしいですから、それなりに大きい島と思われます。
 アラン蒸溜所は、ロックランザ(ロッホランザ、か?) Lochranzaという港湾村落にあるようです。航空写真で見る限りですが、小ぶりな部類に入る蒸溜所と推測されます。島の小さな蒸溜所で作られるウイスキー…うーん、それだけで物語性が十分にありそうです。
 あれれ?ロックランザについて調べているうちに、変なものを見付けましたよ。「ウェイヴァリー Waverley」という船。これが何と外輪式蒸気船!ロックランザへ入港することもあるようです。うわ~ッ、乗船してみたい。
 えーと…今回も「お酒の香りと味」のシリーズなので、そろそろ本題に移りましょうか。

<色>
 淡い黄色。うっすらと白い濁り。
 ウイスキーが入ったグラスを傾けると、内側に液体がネットリと付着しているのがわかる。アルコール分が多い証左だろう。

<香り>
 鼻を近付けると、いかにもアルコールの強い感じ。しかしながら、ピリピリとした刺激ではない。白ワインの香りやレモンの香りがある。

<味>
 ラベルにはアルコール52.9%と誇らしげに表記してある。数値は強烈だが、実際に口に入れてみると、意外にアタックは小さい。樽熟成ゆえの、まろやかさだろうか。落ち着いた木材の芳香がまず広がり、次にピリリとしたアルコールの力強い刺激が続く。シャープな味だが、甘さがある。レモンの蜂蜜漬けを思い出させる風味。パンの生地を発酵させているような香りも出てくる。甘味は口の中に残り、白ワインの香りが鼻腔へ抜ける。

<余韻>
 香りよりも、味としての甘みが口内に残る。アルコールの力強さが裏返ったかのよう。オレンジのマーマレードを思わせる。

<所感>
 20分ほどかけて約30mlの量を飲んでみた。最後のあたりは甘みが増加していた気がする。
 強いアルコール分がいくらか揮発したことで刺激が減って、甘みの成分は残存していた、ということだろうか。
by connection1970 | 2016-11-28 16:07 | お酒に関する話題 | Comments(0)
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