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お酒の香りと味/その22・アサヒスタウト

 こんにちは・こんばんは。コネクシオン(高円寺)です。
 当ブログでシリーズ化している「お酒の香りと味」。前回の「その21・ジ・アラン・モルト・カスクストレングス12年」は、何と2016年11月でした。4年ぶりの新記事であります…
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 この「アサヒスタウト」、アサヒビールの公式サイトに常時出ている商品なのですけれど、飲食店/酒屋/スーパー/コンビニのいずれでも見かけることがまずありません。珍品、も過言ではないでしょう。小瓶のみの商品ラインナップ、8%のアルコール、という点にも特異性があります。
 弊店では、気温がグッと下がってくる11月に1ケース30本限定で仕入れるのが恒例になっています。10月あたりで涼しくなっていると「そろそろアサヒのスタウト入ります?」とお客様からお声がかかることもあります。
 さて、本題に移りましょうか。今回はちょっとヒネリを加えて、同じアサヒスタウトを3つの温度=8℃/15℃/20℃で比較してみました。

<色>
 真っ黒。濃口醤油のレベルに黒い。泡も黒っぽいこげ茶。

<香り>
・8℃…トーストのような焙煎香が薄くある。
・15℃…トーストのような焙煎香が強まる。味噌や醤油に似たような香りもある。味噌汁が吹きこぼれてしまったような感じ?
・20℃…焙煎香や味噌・醤油のような香りもあるがアルコール感がグッと強い。発酵中のパンの香りが加わった印象。

<味や感触>
・8℃…しっかり冷えている。カラメルのような甘味。コーヒーに近い苦味が強い。炭酸ガスが飲み込むまでシュワシュワッとしたまま。
・15℃…唇では冷たく感じる。口の中に入るとそれほど冷たくない。やや酸味が感じられる。炭酸ガスは飲み込むまでにだいたい消えてしまう。
・20℃…唇でも冷たく感じない。ぬるいとも言えそう。炭酸ガスは口に入った時点でほぼ消える。カラメルのような甘味やコーヒーのような苦味は変わらないものの、酸味が前面に出てきた印象。酸っぱいコーヒー、例えばキリマンジャロのようなコーヒーを思わせる。

<所感>
 温度の違いで、味わいにハッキリとした差が出やすいようだ。
 ポイントは2つあると思う。1つは炭酸ガスで、温度が低いほど液体の中に保持されやすい。ビールらしいシュワッとしたのどごしを求めるならばしっかり冷やすのが良いだろう。もう1つは苦味と酸味のバランス。温度が低いと苦味がちで、酸味はあまりわからない。温度が上がるごとに酸味が明るみに出てくる感じだ。
 個人的な好みとして、20℃くらいの温度にしてコーヒーを飲む感覚でチビチビと楽しむ、のが良い??かも。

by connection1970 | 2020-11-03 21:47 | お酒に関する話題 | Comments(0)
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