こんにちは・こんばんは。コネクシオン(高円寺)です。
今回は、前回の末尾に書いた持論“マメ類はウイスキーに合わせやすい”を一歩進めてみたいと思います。
◎ウイスキー:シーバスリーガル12年
◎つまみ:干椎茸と高野豆腐
画像の書籍にご注目。水上勉『精進百撰』岩波書店 1997年 です。いつか、皆様に紹介したかったんです。
132ページを開いてみてください。イギリスの劇作家;
アーノルド・ウェスカー氏にこのつまみを出したら、ウイスキーのアテにとても喜ばれた、というエピソードがあります。
さて、画像のウイスキー&つまみを実飲・実食してみますか。
シーバスリーガル12年。ブレンデッドスコッチウイスキーの王道ですね。多くのウイスキーを味わう上で、基準点として据えてもいいのかな?とも思っています。バランスの良い香り、シャープさとまろやかさ、実に端正なお酒です。
シーバスをストレートで口に含んでみます。アルコール40%ですから、それなりにピリリとします。しかし、リンゴのようなフルーティな香り、それからバニラのような甘い風味が、後から追いかけてきます。
干椎茸と高野豆腐を、箸でつついて食べてみましょう。『精進百撰』に書かれている通り、干椎茸と昆布とでダシを取り、砂糖・醤油・みりんでやや甘めに煮てあります。そのおだやかなダシと甘めの味付けとが、シーバスの風味に見事に融合します。なるほど、こりゃウイスキーのアテに喜ばれるワケだ。
ここからは個人的な感覚の話です。ウイスキーをはじめとする蒸溜酒って、基本的に中立で淡白な味わいだと思うんです。原料や熟成工程に由来する香りが独特な物も少なからずありますが、そんな蒸溜酒であっても、例えば赤ワインにあるような明確な酸味や渋味は、ほとんどないと言えるでしょう。
それゆえ、この種の比較的おだやかな風味のマメ類つまみが合わせやすい…んじゃないかなぁ~??どうです?